旅をする知

ソーシャルワーカーとして、旅をするように学ぶ。それは形を変えても生き続ける。

10代の自殺をどう防ぐの?

10代の自殺の理由は分かりにくい、確かにそうかもしれない。
前のイメージでは、多くはいじめが原因だと思ってた。
なのに、実際に死にたがる子どもたちや死のうとする子たちの中で、今まで色んなところで出会ってきた子やケースとして聞く子たちは、
家庭環境の複雑さや、虐待、愛着障害、発達からの学習の遅れや問題行動を怒られ続けること、色んなものがからみあって、自己肯定感がボロボロになっている背景もあった。どれか単純な1つの問題には決してできなかった。

また、本当に死にたいのか、注目を引きたいのか、それもまた複雑でわからないケースが多い。
注目引きだったとしても、それはこじらせすぎて、単純な行動の分析や代替行動の提案じゃ満たされないものもある。気持ちを置き去りにしたような、歴史からの満たされない終わりのない空っぽさがあるから。

それに、学校だけで解決できることではなかった。家庭だけでも、医療や薬だけでも無理。責任を1つが持ちすぎることや、押し付け合うこと、それぞれが疲弊する。
そもそも単発で単純な環境の問題でないかぎり、解決なんてできないのかもしれない。
それでも、包括的につながり続けるにはどうしたら良いのか。
福祉では、みんなでチームをつくる!なんて簡単に言うけど、本当はもっと根深く複雑で柔軟な何かが必要なんだ。
あとはそれ以前に、愛着の持てる、安心して関わることのできる居場所となる人も重要で。
答えのないことだから、本気でその子を中心に置いて、子と環境に向き合い続けるしかない。
http://www.asahi.com/sp/articles/ASK4P04M6K4NUUPI007.html?ref=line_digest